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法律のプロになるということ

弁護士になってたくさんの人の力になりたい、という高い志を持っている人もいますが、現実はそうではありません。依頼人の言う通りになるように不都合なことを隠したり、虚偽の書類を作成するということも求められます。どんな凶悪な事件の被告であっても心神耗弱状態で正しい判断を下すことができなかった、として無罪を主張するというのが弁護士の仕事になっています。本来であれば正しい判決が下るように法律を照らし合わせてどのくらいの罪が妥当なのかということを判断する、というのが弁護士の仕事です。民事裁判であっても法律に従ってどういう対処をするべきなのか、考える、アドバイスを行うのが弁護士の仕事のはずなのです。法律のプロになるということは、関わっている人の人生を左右することになるかもしれない、という自覚を持つべきです。その覚悟がないのであれば、資格を取得するだけ無駄ということになってしまいます。人の心に寄り添える人ではないと難しいでしょう。

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